友達が送ってくれる福井のカニが毎年の楽しみ

友だちが福井からカニを送ってきた

 私は愛知県に住んでいる。

 

 今とても仲のよい友達は大学で出会い、その友達の出身は、福井県だった。

 

 大晦日になると、大学で下宿している友達は実家に帰ってしまう。私もその下宿生の一人なのだが、そのような一瞬の寂しさは久しぶりに帰る実家にときめく気持ちをはるかに上回る気持ちになる。

 

 そんなこんなで私はしばしの別れを惜しみながら実家に帰るのだが、今年は少しさっきまでの寂しさを忘れさせてくれるかのような楽しいプチイベントが実家惠待っていた。

 

 実家に着き、大晦日は忙しさでバタバタしながらすごし、正月にやっと腰を据えるのだが、正月早々に郵便物がわが実家に届く。

 

 楽しいプチイベントが届いた!友達が福井に帰省してすぐに福井産のカニを送ってくれたのだ。

 

 なぜこれを楽しみにしていたのかというと、もちろん友達と会えないさみしさを軽減させるため・・・といったらうそになるが、本当は、私がカニをこよなく愛しているからである。

 

 私は昔からカニが大好きで、口周りにカニの汁がついてかゆくなっても全く気にしたことがないくらいカニを食べることに無頓着になる。

 

 カニの足の先まで身をたべつくし、カニのミソをカニ汁と一緒に飲みほぐすという人生で至福の瞬間を味わうことができる喜びは、なかなか毎日できることではない。

 

 しかし、そのたまにこそカニのおいしさが身にしみてわかり、カニをより美味な感じにさせてくれるまさにカニ様様なのだ。

 

 

 ・・・と、私が友達に熱く語ったら、「それならカニを今年送ろうか?福井のカニはおいしいよ〜!」

 

 私は友達がもうカニにしか見えなくなった。

 

 それ以降、友達は私にカニを毎年贈ってくる。結婚して苗字が変わっても、年をとってもずっとカニを送ってくれる大事な友達だ。